The Police - Can't Stand Losing You 歌詞和訳

1970年代後期から1980年代にかけて活躍した、
イギリスのニューウェイブバンドであるThe Policeの
初期の名作”Can't Stand Losing You”の歌詞和訳(対訳)です!

◎歌詞和訳コーナーについて


さて、この歌詞和訳コーナーは今回新たにスタートする企画ですね!
ということで、カテゴリも新たにこの企画向けに作りました!

ただこれまでも何度か洋楽ロック関係の企画を始めたのはいいものの、
頓挫した経緯があるので、そうならないようにしないといけないですが;

ウェブサイトのほうでは音楽系ページも主要コンテンツの1つですし、
本来ならブログでもいくつか扱っていくのが自然ではあったのですが、
なかなかそれを実現するのが難しいところがあったのですよね;

グルメ系と音楽の紹介を両立させるという時点で難しさがありますし、
自分はどうしても音に焦点を置いて、どういった音楽の融合なのかとか、
どういったバンドからの影響が交わってその音楽が作られているのかとか、
そうした面から語りたがるという傾向がもともと強くあるのですよね!

ただそれはそのバンドをあらかじめ知っていて、そのルーツにも興味がある、
そういう人でもない限りはなかなか入口に立ちにくい面があるわけですよね!

グルメ系を中心に立ち寄ってくれている人がメインのブログの中で
それを実行するというのはどうしても躊躇する面もありますしね;

そういうことを気にしすぎないのも大事なことではあるのですけども!

ある程度深く立ち入りつつ、知らない人にもとっつきやすさがあって、
そこに触れるための入口になりうる、そうしたものを考えてみると、
歌詞に着目してみる、というのは1つの方法かなと思ったのですよね!

そのバンドを知らなくても、とりあえず歌詞を読むことはできますし、
「へぇ、この歌詞は面白いな」というところから入ることもありうる、
こういうアプローチのあり方もあっていいように思えましたしね!

もう1つの理由は、このブログの記事の中に自分の内面的な要素を
これまでよりももう少し表現したいという思いからなのですよね!

自分が好きな歌詞は内省的だったり、危うさを含むものが多く、
それを紹介することで、自分の持っている一面を出していきたい、
そうした思いもあって、この企画をスタートすることにしました!

もっとも月に1回紹介できるかどうかぐらいのペースだとは思いますし、
この企画の記事だけだと、どうしても普段の記事と路線が違い過ぎるので、
できるだけカップ麺の記事とセットにするようにしたいと思ってますが!

ちなみに最も扱いたいと思っているのはNirvanaの歌詞の和訳なのですよね!

Nirvanaの歌詞って、日本人からすると意図が見えにくい書き方のものが多く、
国内盤の和訳も表面的なので、ただ単に危なっかしい雰囲気だけしか見えず、
何を言おうとしてるのか、何を意図しているのかが伝わりにくいのですよね;

ただその意図を知りたいと思っている人はけっこういるはずなので、
そこを伝わるようにしたいというのもこの企画の目標の1つです!

じゃあなんで第1弾の記事がNirvanaじゃないんだと思われるかもですが、
そこから始めると本編に入るまでの前振りが長くなりすぎる気がしたので
今回は別のバンドで、なおかつ知名度の高いThe Policeをチョイスしました!

・・・まぁ、この時点ですでに前振りがひどく長くなってしまってますが(;゚ω゚)

◎The Police ”Can't Stand Losing You”の紹介


さて、本題のThe Policeの”Can't Stand Losing You”に移りましょう!

この曲はThe Policeの1978年発売の1stアルバムである
”Outlandos d'Amour”の収録曲でシングルにもなりました!

The Policeのアルバムはどれもけっこうな枚数売れてますし、
この曲はベストアルバムの多くにも収録されているので、
40代後半~50代前半ぐらいの人だと聴いた人も多いかもです!

自分は完全に後追いなので、リアルタイムでは聴いてないですが;

The Policeについては解散後に、ヴォーカルのスティングが
ソロ活動で有名になったので、そちらで知ってる人も多いでしょう!

この曲は当時のThe Policeらしいレゲエとパンクロックのミックスで、
その中から陰りの強い雰囲気が感じられるのも大きな特徴となってます!

歌詞のテーマは「10代の青年の自殺」となっています!

スティングも”why does the teenager take his own life?
Simply because he can't stand losing his girlfriend.”
(なぜその10代の青年が命を絶ったかってことかい?
単純に彼が恋人を失うのを耐えられなかったからだよ。)
というふうに言及しています!

第1弾に自殺がテーマの曲を選んでいるというあたりに、
この企画の持っているもう1つの色を見ることができますね;

The Police - Can't Stand Losing You シングル盤ジャケット

この曲のシングル盤の画像ですが、かなりインパクトがありますね;
縄を首にかけた人が大きな氷の塊に乗っているという写真です!

要するに時間が過ぎてその氷が溶けると・・・というわけですね;
ちなみにこの男性はThe Policeのドラマーの方だそうです!

このジャケットのせいで、BBCからは放送から外されましたが、
結果的にThe Policeにとって最初の大きなヒット曲になりました!

ということで、ここからは歌詞と和訳を見ていきましょう!

和訳については「意図」が伝わることを最重要視しています!

そのため、あえて直訳にはせず意味がより伝わりやすいように、
日本語として自然な表現になるように工夫していきます!

The Police - Can't Stand Losing You (1978) [New Wave]


The Police - Can't Stand Losing You lyrics 歌詞和訳



I've called you so many times today
今日だけで何度も君に電話をかけ続けた
And I guess it's all true what your girlfriends say
君の女友達が言っていたことはみんな本当だったんだろうな
That you don't ever want to see me again
君がもう僕に二度と会いたくないと思っていること
And your brother's gonna kill me, and he's six feet ten
2mを超える君のお兄さんが、僕のことを殺してやると息巻いてるってことも
(注:6フィート10インチ=約2.08m)

I guess you'd call it cowardice
そんな僕の態度を臆病だって言うんだろう
But I'm not prepared to go on like this
だけどこれまでみたいに過ごし続けるだけなんてもう無理だよ

I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't
耐えられない、耐えられない、耐えられない
I can't stand losing you
君を失うことが耐えられない
I can't stand losing you
君を失うことが耐えられない
I can't stand losing you
君を失うことが耐えられない
I can't stand losing you
君を失うことが耐えられない

I see you sent my letters back
And my LP records and they're all scratched
僕が今まであげた手紙やレコードが送り返されてきたよ
そしてレコードにはみんなひどく傷がつけられてた
I can't see the point in another day
When nobody listens to a word I say
誰も僕の言うことに耳を貸してくれなくなってしまった今、
これからの日々に何か意味のあることがあるなんて思えない

You can call it lack of confidence
君はそんなのただの自信喪失よって言うかもしれない
But to carry on living doesn't make no sense
だけど生き続けることにもう何の意味も見出せない

I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない

I guess this is our last goodbye
これが僕たちの最後の別れの言葉になるんだろう
And you don't care, so I won't cry
だけど君は何とも思ってないから、僕は泣いて悲しむことすらできない
But you'll be sorry when I'm dead
だけど僕が死んだら、君だって申し訳なかったと思うだろう
And all this guilt will be on your head
そしてその罪悪感は君の頭に残り続けるんだ

I guess you'd call it suicide
君は僕が勝手に命を絶っただけって言おうとするだろう
But I'm too full to swallow my pride
だけど僕はもう限界を超えていて、これ以上プライドを飲み込むことなんてできない

I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、失うのを耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、君に捨てられることに耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、君に捨てられることに耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、君に捨てられることに耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、君に捨てられることに耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、君に捨てられることに耐えられない
I can't, I can't, I can't stand losing
耐えられない、耐えられない、君に捨てられることに耐えられない
I can't, I can't, I can't stand
耐えられない、耐えられない、耐えられない
I can't stand losing you
君に捨てられることに耐えられない

◎歌詞和訳の解説


この曲は先にも触れたようにある青年が恋人に捨てられたことで、
命を絶つという話ではあるのですが、歌詞をきちんと読んでみると、
別れそのもの以上に、そこに至る過程で自己の尊厳が否定される感覚や、
自己肯定感を失っていくことが最大の理由になってることが見えてきます!

そして後半になってくると、そうした自己の存在意義の否定だけでなく、
相手に対する復讐としての死という意味合いが加わってくるのですよね!

1番では単に失うことを、2番では自己の尊厳が否定されていると感じていることを、
そして3番ではそれがさらにねじれて復讐の意図を持つようになっていくことと、
場面が進むにつれてより負の感情が高まっていくように書かれているのですよね!

最後の部分で元の歌詞が同じなのに、訳を「失うのを耐えられない」から、
「君に捨てられることに耐えられない」というふうに変えているのは、
単に別れること以上に、自分の価値が否定され続けることに耐えられない、
そうしたニュアンスを訳の中に浮かび上がらせるという狙いがあります!

こうした工夫は今後の記事の中でも生かしていきたいと思いますね!

◎文法事項の解説


ここからは英語の学習に役立つよう、少し文法的な内容に触れていきます!(●・ω・)

it's all true what your girlfriends say

itはあくまで形式主語で、what your girlfriends sayは
関係代名詞whatに導かれる名詞節と見ることができますね!

なので、what節がこの文の真主語というふうに読めます!

形式主語itはto不定詞句(名詞的用法)を受ける印象ばかりが強いですが、
実際には動名詞句やthat節、what節などの名詞節も受けることがあります!

to carry on living doesn't make no sense

不定詞句(名詞的用法)のto carry on livingが主語の文で、
前置詞(今回はon)の後ろに動詞的なものを持ってきたいときは、
動名詞(今回はliving)にする、というポイントが見て取れますね!

And you don't care, so I won't cry
But you'll be sorry when I'm dead
And all this guilt will be on your head

この曲の歌詞の文法的に印象的な部分の1つは、
この3番の箇所にだけwillが登場している点なのですよね!

過去形のwouldはyou'dという形で何度か登場していますが!

willって学校英語では「未来」だと教えられることが多いですが、
実際には「強い意志」を表明する意味合いが強い言葉なのですよね!

これが過去形のwouldになると時間がずれることで遠回しになるので、
「たぶん~だろう」ぐらいにもうちょっとやわらかい感じになります!

ここで急にwillが多用されているのは、
「僕が死んだら絶対にそうなるさ」という強烈な意思表明なのですよね!

そうすることでこの部分で主人公が強い狂気を帯びている、
そういう雰囲気を表現することに役立っているのですよね!

こんなふうに少し文法的な部分に目を向けてみるのも面白いですね!

◎まとめ


かなり暗い歌詞ではあるのですが、ドロドロしているわけでもなく、
あえてサラッと書きながら、その中から絶望や狂気を描き出していく、
そうしたスティングの描写の巧みさなども感じられる1曲でしたね!

スティングはもともとは教師だったという経歴も持ってますしね!

歌詞の和訳を読んで、もともとの曲がどんな雰囲気のものなのか、
気になった場合は上に動画も貼っているのでぜひ観てくださいませ!

まだ始まったばかりの企画ですが、何とか上手く育てていきたいと思います!(゚x/)モギュン
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ディスコグラフィーを追加・更新しました

サイトのHeavy Rockコンテンツディスコグラフィーページ
20のバンドのデータを追加し、さらに全ページを更新しました!

まずは追加した20のバンドについて簡単に紹介していきます!

[グランジバンド]
◎シアトル:パンク寄り
The Gits
Truly
Gas Huffer
Coffin Break
7 Year Bitch

The Gitsは厳密にはシアトルではなくオハイオ州出身なのですが、
80年代後期以降はシアトルで活動してたのでこちらに入れています。

Trulyはパンクというよりはサイケのほうにより近いのですが、
少なからず80年代グランジの流れを汲んでるのでこちらにしました。

◎シアトル:メタル寄り
Big Chief

◎シアトル:その他
Sweet Water
Green Apple Quick Step

◎シアトル以外
Clutch
Daisy Chainsaw
Wool
Kerbdog
Dandelion
Dogstar

Dogstarはキアヌ・リーブスがやっていたバンドですね。
キアヌの熱心なファンぐらいしか知らないとは思いますが。

[初期のポストグランジバンド]
Seven Mary Three
Tonic
The Nixons

[グランジに強い影響を与えたオルタナバンド]
Black Flag
Husker Du
King's X

Black Flagなんてこの系統の最重要バンドなのに、
なぜ今までずっと放置してのか自分でも不思議です(;゚ω゚)

おそらく音源の数が多くて面倒くさかったからでしょうが;

King's Xはメタル系グランジの形成について語るには欠かせないバンドですね。

この系統はあとThe Replacementsあたりも追加したいところです。
またこの系統の中にSoul Asylumを入れるのもアリかもですね。

追加したバンドにはどれも New! のマークをつけているので、
ディスコグラフィーページから探すのは簡単だと思います。


また、この20バンドを含めた全ページについて
[ルーツとなったジャンル] の項目を追加しました!

以前はジャンルについては [関連の深いジャンル] のみでしたが、
[このバンドのジャンル] と [ルーツとなったジャンル] に分け、
ルーツとなったジャンルをくわしく書くようにすることで、
そのバンドの音楽性がより見えるように工夫してみました。

より視覚的にわかりやすくする方法も並行して考えてますが、
それについては実現させるにしてももっと先になりそうです。

とりあえずこれでやりたかったことは一通りはやったので、
ディスコグラフィー関連については小休止に入ります。

当面はグランジbotの次期700曲の選定を進めるのを優先して、
それが終わったらまた別の宿題を片付けようかと思います。

そのページはアクセスが多いので何とかしたいのですよね;
ただ、始めるのに気合がいるので放置状態が続いていますが。

やりたいことは多くあるので、完全に停滞することはないと思います。
2月以降の好調は今も変わらず続けることができていますので。

というわけで、約3年ぶりの大規模な更新情報でございました!(゚x/)モキウ

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今日の一枚 (2013 9/10~9/19)

またしてもかなりひさしぶりの「今日の一枚」です。
前回の記事から1ヶ月以上も経ってしまってますね;

前回は60年代のバンドを中心に聴いていましたが、
今回は80年代のハードコア系バンドとなっています。

パンクが70年代後半にイギリスで大きな流行となった後、
より実験的な方向を目指してポストパンクに移行するバンドと、
より直線的な攻撃性を目指してハードコアやストリートパンクに
移行するバンドと、大まかに分けて2つの方向性が生まれました。

より直線的な路線を目指したハードコアパンクでしたが、
時間が経つにつれ、ポストパンクとはまた違った形で
新しい音楽性を構築しようという動きが増えてきます。

このハードコアパンク勢の動きとポストパンクの動きが
並行する形でオルタナティブロックへ繋がるわけですが、
今回のその動きに着目してみようと思ったわけです。

9/10~9/12
Husker Du "Land Speed Record" (1982-1stLive)
Husker Du "Everything Falls Apart" (1983.1-1st)
Husker Du "Metal Circus" (1983.10-1stEP)
Husker Du "Zen Arcade" (1984-2nd)
Husker Du "New Day Rising" (1985.1-3rd)
Husker Du "Flip Your Wig" (1985.9-4th)
Husker Du "Candy Apple Grey" (1986-5th)
Husker Du "Warehouse: Songs and Stories" (1987-6th)
[Hardcore Punk / Alternative Rock]

1stの時期までは極めて直線的なハードコアでした。

しかし、2ndや3rdになるにつれて徐々に変化が出てきます。

初期に比べてややテンポが落ち、激しいサウンドの中に
透明感のあるメロディを乗せる試みが増えていきます。

これがPixies、さらにNirvana, The Lemonheadsなどの
90年代のバンドに大きな影響を与えていくことになります。

そしてHusker Duのボブ・モールド自身もSugarへ移行し、
Husker Duで構築した要素をさらに推し進めていきます。

こうして全作品を通して聴くとその変化がより顕著に見えます。
特に2nd~3rd~4thあたりの変化が非常に面白いですね。

9/12~9/14
The Replacements "The Replacements Stink" (1982-EP)
The Replacements "Sorry Ma, Forgot to Take Out the Trash" (1984-1st)
The Replacements "Hootenanny" (1983-2nd)
The Replacements "Let It Be" (1984-3rd)
The Replacements "Tim" (1985-4th)
The Replacements "Pleased To Meet Me" (1987-5th)
The Replacements "Don't Tell A Soul" (1989-6th)
The Replacements "All Shook Down" (1990-7th)
[Punk / Hardcore Punk / Alternative Rock]

パンクにオーガニックな温かい感覚を大きく持ち込んだバンドです。

90年代にはパンクを経由しつつもどこか素朴で
オーガニックな感覚を持ったバンドが多くいましたが、
R.E.M.と並ぶその路線のルーツ的存在と言っていいでしょう。

The Goo Goo Dollsなんてまさしくその代表と言えますし、
The Lemonheadsも大きな影響を受けてると言えるでしょうね。

このバンドはハードコアというほど高速ではなかったですが、
やはりアルバムを重ねるごとに攻撃性が徐々に薄まって、
その温かみのある感覚が強まってくるのが印象的ですね。

9/14~9/16
Minutemen "Paranoid Time" (1980-1stEP)
Minutemen "The Punch Line" (1981-1st)
Minutemen "Joy" (1981.8-2ndEP)
Minutemen "Bean-Spill" (1982-3rdEP)
Minutemen "What Makes a Man Start Fires?" (1983.1-2nd)
Minutemen "Buzz or Howl Under the Influence of Heat" (1983-4thEP)
Minutemen "Double Nickels on the Dime" (1984.7-3rd)
Minutemen "The Politics of Time" (1984-Comp.)
Minutemen "Tour-Spiel" (1984-CoverEP)
Minutemen "Project: Mersh" (1985-5thEP)
Minutemen "3-Way Tie (For Last)" (1985.12-4th)
[Hardcore Punk / Alternative Rock]

このバンドは先の2つのバンドとは大きく路線が異なります。

ハードコアパンクを基盤にファンクをはじめとして
様々な要素を取り込む実験性の強いタイプのバンドです。

初期の頃は「奇妙なハードコア」といった感じですが、
アルバムを重ねるにつれ各要素の合わさり具合が絶妙になり、
ボーダーレスなオルタナとしての完成度が高まっていきます。

Jane's Addictionのルーツとして挙げられることも多いですし、
80年代中期からのファンク色の強いバンドの台頭にも
少なからず影響を与えたのではないかと思われますね。

9/16~9/19
Bad Brains "Pay to Cum 1979-1981" (2006-Demo Bootleg)
Bad Brains S/T (1982-1st)
Bad Brains "Rock for Light" (1983-2nd)
Bad Brains "I Against I" (1986-3rd)
Bad Brains "Quickness" (1989-4th)
Bad Brains "Rise" (1993-5th)
Bad Brains "God of Love" (1995-6th)
Bad Brains "I & I Survived" (2002-7th)
Bad Brains "Build a Nation" (2007-8th)
Bad Brains "Black Dots" (1996-Comp.)
Bad Brains "Banned in D.C." (2003-Comp.)
[Hardcore Punk / Funk Metal]

ハードコア+ファンクという流れでBad Brainsもいきました。

しかしながら、Minutemenとはまた大きく違っています。

Minutemenがパンクを軸に様々な要素を取り込んだのに対し、
Bad Brainsはもともと黒人系のバンドだったこともあって、
ベースにファンクやレゲエの要素が強くあったのですよね。

それが自然と湧き上がって取り込まれているという感覚です。

また、3rdあたりになるとメタルの要素も強まってきて、
ファンク+メタルの先駆者としての顔も強く見えてきます。

Living Colourや24-7 Spyzなどに与えた影響も大きいでしょうね。

こうしていろいろなハードコアバンドの作品を通して聴いてみると、
オルタナロックがどのように形成されたのかも見えてきますね。

[今回のYoutube]
今回はHusker Duの3rdアルバム"New Day Rising"に
収録されている"I Apologize"を選びました。

この"New Day Rising"は彼らが直線的なハードコアから、
透明感のあるメロディを重ねるスタイルへと変わっていく
その変化の中間点の切り取ったような作品となっています。

そのため彼らの作品の中でも非常に評価が高いです。

この曲は既にそのメロディセンスが光っていて、
彼ららしいパンキッシュな攻撃性を持ちながらも、
後のSugarに通じるスタイルを見ることができます。

Husker Du "I Apologize" (1985) [Hardcore Punk / Alternative Rock]

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今日の一枚 (2013 8/24~9/9)

ずいぶんとひさしぶりの「今日の一枚」になりました(;゚ω゚)

8月後半からいろいろと聴き方を変えております。

今までは一枚一枚を腰を据えて聴こうとするあまり、
聴かずに寝かしている音源も多かったのですよね;

そこで一つのバンドのアルバムを全部リストに入れて
最初から最後までまとめて聴くようにしてしまうことで、
より多くの音源に触れることを重視するようにしてます。

なので、一枚一枚の感想はやや薄くなってしまいますが。

ただ、ときどきは一枚に焦点を当てた紹介もしていきます。

8/24~8/27
The Beach Boys "Carl & The Passions - So Tough" (1972-18th)
The Beach Boys "Holland (1973-19th)
The Beach Boys "15 Big Ones (1976-20th)
The Beach Boys "M.I.U. Album (1978-22nd)
The Beach Boys "L.A. (Light Album) (1979-23rd)
The Beach Boys "Keepin' the Summer Alive (1980-24th)
The Beach Boys S/T (1985-25th)
The Beach Boys "Still Cruisin' (1989-26th)
The Beach Boys "Summer in Paradise (1992-27th)
The Beach Boys "Stars and Stripes Vol. 1 (1996-28th)
The Beach Boys "That's Why God Made the Radio" (2012-29th)
("Love You"(21st)はよく聴くので除いています)
[Rock]

今回は60年代のバンドばかりの紹介となっています。

まずはThe Beach Boysのあまり聴かない作品からです。

"Surf's Up"アルバムまではよく聴くのですけども、
それ以降は"Love You"を除いて聴く機会が少ないのです;

でもって、最新作の"That's Why~"だけはちょっと別として、
この時期のThe Beach Boysは長い迷路に入ってるのですよね。

"SMiLE"の断念以後、ブライアンは隠遁生活気味になりますが、
その後もバンドは"Friends"や"Sunflower"などの音楽的に
非常に高い評価を得ることになる作品も作っています。

しかしながら、これが商業的には大失敗してしまったため、
どう進むべきかを見出せなくなってた感があるのですよね。

ブライアンはドラムマシーンの導入や"Holland"でのEPなどで、
シンセポップを先取りするような姿勢を見せていましたが、
これはメンバーからの反対もあって上手く進みませんでしたし。
(一応は後の"Love You"でその路線が結実していますが)

そのため、イマイチ切れ味の鈍い作品群が並んでいます。

"Sail On, Sailor"や"Kokomo"など楽曲単位で見ると
光っているものもあったり、どのアルバムを見ても
1~2曲はいいと思わせるものはあったりはしますが。

最新作については流す感じで書くのも失礼なので、
いずれちゃんと単独で取り上げたいと思います(=゚ω゚)

8/27~8/31
The Beatles "Please Please Me" (1963.5-1st)
The Beatles "With The Beatles" (1963.11-2nd)
The Beatles "A Hard Day's Night" (1964.7-3rd)
The Beatles "Beatles for Sale" (1964.12-4th)
The Beatles "Help!" (1965.8-5th)
The Beatles "Rubber Soul" (1965.12-6th)
The Beatles "Revolver" (1966.8-7th)
The Beatles "White Album" (1968.11-9th)
The Beatles "Yellow Submarine" (1969.1-10th)
The Beatles "Abbey Road" (1969.9-11th)
The Beatles "Let It Be" (1970.5-12th)
The Beatles "Past Masters, Vol. 1" (1988-Best)
The Beatles "Past Masters, Vol. 2" (1988-Best)
The Beatles "Love" (2006-Comp.)
("Sgt. Peppers~"(8th)と"Magical Mystery Tour"(EP)はよく聴くので除いています)
[Rock / Psychedelic Rock]

アルバムを順に聴くのって想像以上に面白いですね。

というのも、アルバムを重ねるごとにそのバンドが
どのように成長してきたのか明確に見えるのですよね。

The Beatlesは初期の頃からいい曲が多いのですが、
アルバムを重ねるごとに楽曲により深みが加わって、
かつアルバムとしての完成度がだんだん上がってきます。

5thの"Help!"で壁を壊しそうな勢いがひしひし感じられて、
6thの"Rubber Soul"から9thのホワイトアルバムまでは
まさにバンドの勢いがピークにあるのが強烈に伝わります。

ホワイトアルバムのような大作って散漫になりがちですが、
それを有無も言わせない楽曲の完成度で黙らせる力があります。

"Love"は過去の楽曲にリミックスなどをして組み合わせたもので、
ファン以外には不要な作品ですが意外に上手くできていますね。

8/31
The Lovin' Spoonful "Do You Believe in Magic" (1965.11-1st)
The Lovin' Spoonful "Daydream" (1966.3-2nd)
The Lovin' Spoonful "Hums of the Lovin' Spoonful" (1966.11-3rd)
The Lovin' Spoonful "Everything Playing" (1967.9-4th)
The Lovin' Spoonful "Revelation_ Revolution '69" (1969-5th)
[Folk-Rock / Rock / Psychedelic Rock]

"Do You Believe in Magic?"などで有名なバンドです

このバンドは"Daydream"に代表されるような
素朴でやさしい曲がイメージにあったのですが、
1stは案外いろんな音楽性の曲がありますね。

そのためちょっと戸惑ったりもしてしまいましたが。

しかしながら、3rdの"Hums of"は素朴でソフトな曲が多くなり、
このバンドの持つ魅力を十分に堪能できる作品となっています。

4thの"Everything Playing"はサイケポップ寄りの作品です。

この時代にはいろんなバンドがサイケに傾倒しましたが、
他のバンドに比べるとちょっと弱い感じもありますね。

もっと徹底してサイケ化しても良かった気がします。

ただ"She Is Still a Mystery"や"Six O'Clock"など、
楽曲単位で見るとかなりよくできているものもあります。

9/1~9/9
The Kinks "Kinks" (1964-1st)
The Kinks "Kinda Kinks" (1965.3-2nd)
The Kinks "The Kink Kontroversy" (1965.11-3rd)
The Kinks "Face to Face" (1966-4th)
The Kinks "Arthur (Or the Decline and Fall of the British Empire)" (1969-7th)
The Kinks "Lola versus Powerman and the Moneygoround, Part 1" (1970-8th)
The Kinks "Muswell Hillbillies" (1971.11-9th)
The Kinks "Everybody's in Show-Biz" (1972-10th)
The Kinks "Preservation_ Act 1" (1973-11th)
The Kinks "Preservation_ Act 2" (1974-12th)
The Kinks "Soap Opera" (1975.5-13th)
The Kinks "Schoolboys in Disgrace" (1975.11-14th)
The Kinks "Sleepwalker" (1977-15th)
The Kinks "Misfits" (1978-16th)
The Kinks "Low Budget" (1979-17th)
The Kinks "Give the People What They Want" (1981-18th)
The Kinks "Word of Mouth" (1984-20th)
The Kinks "Think Visual" (1986-21st)
The Kinks "UK Jive" (1989-22nd)
The Kinks "Did Ya" (1991-EP)
The Kinks "Phobia" (1993-23rd)
("Something Else~"(5th),"Village Green"(6th)はよく聴くので、
 "State of Confusion"(19th)は持っていないので外しています)
[Rock / Baroque Pop]

The Kinksはアルバムが多すぎてさすがに疲れました;

The Kinksというと初期の"You Really Got Me"などの
ジャリジャリとしたサウンドから始まったのですが、
4thの"Face to Face"あたりからイギリスの素朴な
風景を描写したようなサウンドへと傾倒していきます。

とりわけ"Face to~","Something Else","Village Green"は
この時期のThe Kinksが打ち出した最高傑作と言えますね。

初期の作品は面白い曲はありつつもアルバムとして見ると、
そこまで完成度が高くない印象を受けることもありますが、
逆にこの時期はアルバムとしての統一感が素晴らしいです。

この傾向は"Arthur"などのその後の作品にも受け継がれてますね。

その後もこのイギリスらしい雰囲気を残しつつ、
いろいろな音楽性を見せる作品が続いていきます。

どれも粒はそろっていますが、全盛期ほどではないですし、
どうしても全体的に印象は薄くなってしまいますね;

ベテランバンドはどうしてもそうなってしまうのですが;

[今回のYoutube]
今回はThe Beatlesの楽曲の中でもとりわけ好きな
"Across the Universe"をYoutubeの曲に選びました。

オリジナルアルバムでは最終作の"Let It Be"収録ですが、
68年2月にレコーディングされて69年に先に公開されています。

また、アルバムによってバージョン違いがいくつかあります。

68年2月のレコーディングということもあって、
サイケ期からの流れを強く組んだ曲になっています。

ですが、"Sgt. Peppers~"や"Magical~"の楽曲に比べると、
やや素朴なフォークにも共通した印象を与えてくれます。

ちなみに貼っているのは69年に公開されたバージョンです。
"Past Masters"などのベスト盤にはこちらが収録されています。

The Beatles "Across the Universe" (1969) [Psychedelic Folk]

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今日の一枚 (2013 7/24~8/23)

このところサイトの関係でグランジばかり聴いてましたが、
ひさしぶりに60年代ソフトサイケへと帰ってきました。

やっぱりソフトサイケ的なサウンドはゆったりしますね(=゚ω゚)

8/21
The Cowsills S/T (1967-1st)
[Psychedelic Pop / Sunshine Pop]

"The Rain, The Park & Other Things"などのヒットで
知られるSunshine Popグループによる1stアルバムです。

現在のバージョンではもともと収録されていた12曲に加えて、
シングル4枚の各2曲(計8曲)がボーナスとして入っています。

Sunshine Popは好きながらも甘すぎると少し苦手ですが、
このバンドは甘さが控えめでサラッと聴けるのがいいですね。

またYellow Balloonあたりほどほのぼのしてるわけでもなく、
サイケポップのアルバムとしても納得のいく仕上がりです。

"The Rain, The Park~"やボートラのシングル曲以外にも、
"Pennies"や"La Rue Du Soleil"など佳曲が多いですし、
アルバム全体の完成度もなかなかのものと言えますね。

The Mamas & the Papasなどが好きな人はもちろんのこと、
サイケ期The Beach Boysが好きな人には合うでしょうね。

実際John CowsillはThe Beach Boysに参加したりもしてますし。

8/22
Tommy James and the Shondells "Cellophane Symphony" (1969-7th)
[Psychedelic Rock / Psychedelic Pop]

"Crimson and Clover"などで有名なサイケバンドです。

前作が"Crimson and Clover"に"Crystal Blue Persuasion"、
さらに"Sugar on Sunday"や"Do Something to Me"など、
楽曲単位での主張が強いサイケアルバムだったのに対して、
こちらはもう少し統一感のある作品に仕上がっています。

また、そのサイケデリアも前作以上に本格化してますね。

特にオープニングから9分を超えるドロドロのインスト曲で、
これだけでこの作品のガチガチのサイケぶりが伝わってきます。

そのかわり楽曲単位でのわかりやすさは弱まっていますが、
"Evergreen"や"Changes"で見せる密度の濃いサイケ感に、
前作の作風に近い"Loved One"や"The Love of a Woman"、
Bob Dylan風の"I Know Who I Am"、遊んでいる最終曲など、
前作とは違った形で聴きごたえのある曲が並んでいます。

とっつきやすさという点では前作のほうを推しますが、
より腰の据わったサイケを求めるならこちらでしょうね。

最近では前作とこの作品が合わせて1枚になってるので、
それを買えば両方とも楽しめるようになっていますが。

8/23
The Cyrkle "Red Rubber Ball (A Collection)" (2008-Best)
[Sunshine Pop / Psychedelic Pop]

以前にも紹介してますが、ひさびさに聴いてみました。

実際に2008年にリリースされたものなのかは少し謎ですが、
60年代のサイケポップ/サンシャインポップの隆盛期に
"Red Rubber Ball"などをヒットさせたグループの作品です。

このグループは全体的にさわやかでほのぼのとした
甘さが控えめのサンシャインポップという感じですが、
シタールやハープシコードをかなり多用することから
サイケデリックな要素も意外に強く感じさせます。

Yellow Balloonからサイケ感を強めた感じとも言えます。

ポール・サイモンらしさのある"Red Rubber Ball"を筆頭に、
まったりした"Turn Down Day"、しっとりした"The Visit"、
Sunshine Popらしい"Please Don't Ever Leave Me"など、
なかなか佳曲がそろっていて飽きさせない仕上がりです。

また"Why Can't You Give Me What I Want"は
クリアなサイケポップとして極めて秀逸ですね。

この曲はサイケ好きなら聴いておいて全く損はないです。

さらに"Turn of the Century"や"Red Chair, Fade Away"と
Bee Geesの"Bee Gees' 1st"からのカバーも2曲あります。

[今回のYoutube]
今回はThe Cowsillsの1stアルバムから彼らの代表曲である
"The Rain, The Park & Other Things"を選びました。

この曲は単に彼らの最もヒットしたというだけでなく、
甘すぎないポップ感とクリアなサイケデリアが両立した
彼らの音楽性が最もストレートに伝わる曲でもあります。

サンシャインポップとしてもサイケポップとしても聞きやすく、
それぞれのジャンルに入るきっかけにも向いてる曲ですね。

The Cowsills "The Rain, The Park & Other Things" (1967)
[Psychedelic Pop / Sunshine Pop]

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amazonリストなどを公開しました

いつのまにか音楽系の記事がひさしぶりになりました(;゚ω゚)

amazonリストを利用したグランジアルバムリストや、
twitterでのグランジbotなどを作っていたことで、
逆にブログ向けの話題が乏しくなっていましたね;

amazonリストを使ったグランジアルバムリスト
より重要性が高いと思われるものから順番に
1バンド1作品形式でアルバムを並べています。

amazonリストの仕様から1リストにつき25作品までで、
現在のところリストは2つ(計50作品)となっています。

これに近いことは以前から構想はしていたのですが、
amazonリストの機能のおかげで手軽に作れました。

この手のリストを作るときに一つのネックとなるのが
1バンドあたり1作品に絞るのかどうかという点ですが、
2つ以上にすると上位に最重要バンドばかりが集まって、
中堅バンドの紹介がなかなかできなくなるのですよね。

そこも考慮してここでは1バンド1作品に絞っています。

グランジbot (twitter)
グランジ系の楽曲を6時間おきに1曲ずつ
Youtubeのリンクつきで投稿するbotです。

重要バンドほど楽曲の割合が多くなってますが、
かなりドマイナーなバンドまで集めています。

twittbotだと投稿の複数行入力が可能なので、
その機能を利用して700曲まで登録しています。

開始直後はこちらからフォローをしに回ってましたが、
そろそろbotの稼動だけに移行しようと思っています。

アイコンの写真はSoundgardenの名前の元ネタとなった
ワシントン州シアトルのアメリカ海洋大気局(NOAA)にある
'A Sound Garden'というパイプで作られた建造物です。

これに気付いてた人はたぶん誰もいないと思いますが(*゚◇゚)

-------------------

自分のサイトのアクセス解析なんかを覗いてみると、
音楽系のコンテンツはけっこう需要が高いのですが、
更新の際にはその方向性にいつも頭を悩ませます。

トータルとしての需要があることはわかっていても、
どういったコンテンツがそのニーズと噛み合うのか、
このあたりを読み取るのが非常に難しいのですよね。

また質と量がトレードオフの関係になってしまうので、
一つ一つに力を入れすぎると広範には扱えなくなって、
多くを扱おうとすると詳細さなどは犠牲になります。

グランジbotはその中では極端な量志向のものですね。

どの音源な重要なのかは全く言及されないけども、
ドマイナーなものまで紹介できるという点は強みです。

どちらかと言えば有名なバンドに特化したような
ページのほうが一般的な需要は高いのでしょうが、
そこにばかり力を入れるのも無理がありますし。

Heavy Rockコンテンツ自体はけっこう需要があるので、
既存のページと上手く連動するように構成していくのが
全体として最もきれいに回っていく方法なのかもですね。

このところ音楽系の更新ばかりを進めていたので、
当面は違うことに力を入れたいと思っております(゚x/)

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今日の一枚 (2013 7/15~7/23)

このところamazonのリストを作っているのですが、
その関係で今回はグランジ系の紹介となっています。

7/22
Pond S/T (1993-1st)
Pond "The Practice of Joy Before Death" (1995-2nd)
Pond "Rock Collection" (1997-3rd)
[Grunge / Alternative Rock]

グランジムーブメント後にSub Popから出たバンドです。

いわゆる「グランジ後発組」にあたってしまうためか、
後追いイメージを持たれて軽んじられることも多いです。

ただ、実際のところは典型的なグランジサウンドではなく、
他のバンドには見られない様々な音楽性の融合が見られる
後発系グランジの中でも光るものを持っているバンドです。

◎Pond S/T (1993-1st)
メロディはLove Batteryにも通じるサイケな粘り気を持ち、
サウンドはFailureやHumのように少し宇宙的な要素も見せつつ、
同時にTreepeopleのように寂しげでザラついた感覚も見せます。

部分部分で見ると他のバンドと共通する要素があるのですが、
全体として見ると他にはない融合の仕方をしてるのですよね。

こういった立ち位置のバンドはなかなかいないと思います。

Pixies的な音作りを基盤に据えて、そこに宇宙的な感覚や
ポストハードコアのザラつきを取り込んで独自の雰囲気を作り、
さらにサイケデリックなメロディを乗せて完成させた感じです。

そのため直接的なルーツをPixiesに持ってはいても、
そのサウンドの持っている雰囲気は大きく違っています。

また、このザラザラとしたサウンドと哀感のあるメロディは
エモの源流でもあるSunny Day Real Estateにも通じますね。

そういった点からもっと評価されていいと思うのですが、
グランジ好きの一部でしか聴かれないのは少し気の毒です。

◎Pond "The Practice of Joy Before Death" (1995-2nd)
2ndになって基本的な音楽性は変わってないのですが、
インディーロック的なザラついたムードが少し後退し、
そのかわり宇宙的な感覚が1stよりも強まっています。

また1stは音とメロディが別々の個性を見せてましたが、
今作ではサイケ感のあるメロディは継承されつつも、
宇宙的なサウンドにより溶け込んだ感じになっています。

要するに1stではサウンドに3つの軸があったのですが、
今作では宇宙的な要素を最もメインとなる軸としたうえで
残りの2要素がそれを補完するような仕上がりになっています。

とはいえ、中には宇宙的な要素がほとんどない曲もあったり、
"Sundial"のようにラーガロック/サイケな曲もありますが。

またそれによって音楽的にはよりまとまりが出ていますが、
一方で楽曲単位での個性は少し弱まったようにも見えます。

でも1stが気に入った人ならこの2ndもいけるでしょうね。

◎Pond "Rock Collection" (1997-3rd)
彼らの3rdアルバムでかつ最後の作品となります。

例によって売れたとは言い難い作品ではありますが、
彼らのアルバムの中でも最も高い評価を得ています。

まず2ndまでに比べると音楽的なまとまりが強まり、
ザラついた感覚やサイケ的な粘りはやや希薄です。

そういった尖った部分に関してはいくぶん弱まったものの、
物悲しげで少し宇宙的なギターロックとしての完成度は高まり、
楽曲単位で見てもよくできている曲が多く入っていますね。

"Spokes"などはより親しみやすいサウンドになってますが、
そうでありながらもほどよいひねりも加えられています。

"Flawed"や"Golden"などは彼らが1stから培ってきた、
胸を締め付けるような音の一つの完成形とも言えますね。

Sunny Day Real Estateが好きな人には特に向いてそうです。

またAstronaut(宇宙飛行士)がタイトルに入った曲があるなど、
少しではあるものの宇宙的な要素がこれまでより強まっています。

グランジらしさを求めるなら1stが最も合っていますが、
アルバム全体の完成度ではこの3rdは非常に優れてますね。

[今回のYoutube]
今回のYoutubeは1stから"Young Splendor"を選びました。

3rdにも"Spokes"などいろいろといい曲がそろってますが、
今回1stの持っているグランジ色の強さを優先しました。

またこの曲は彼らが最初に出したシングル曲でもあります。
アルバムは93年ですが、シングルは91年に出たようです。

この曲は1stの頃の彼らの特徴が非常によく出ていて、
ポストハードコアとインディーロックがまざったような
ザラザラとして哀感に満ちたサウンドを鳴らしながら、
そこにサイケデリックで粘り気のあるメロディが乗ります。

それでいてきっちりまとまってるのが非常にいいですね。

Pond "Young Splendor" (1991) [Grunge / Alternative Rock]

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今日の一枚 (2013 7/5~7/14)

今回は90年代以降のヘヴィロックに多大な影響を与えた
ニューヨークのNo Waveシーンで活躍したSwansの紹介です。

7/12
Swans "Filth" (1983-1st)
Swans "Cop" (1984-2nd)
Swans "Young God" (1984-2ndEP)
[Post-Punk / Noise Rock / No Wave / Industrial / Sludge Metal]

ヘヴィなロックというものはいろいろとありますが、
そのヘヴィネスのルーツはHR/HM由来のものが多く、
パンクをルーツにしたヘヴィネスは比較的少ないです。

しかしながらこのSwansはHR/HMとは違った形で
パンク~ポストパンクの流れを汲んだヘヴィネスを
明確に提示したという点において非常に革新的です。

そのサウンドの核は無機的なポストパンクであったり、
Flipperのようなノイジーなパンクにあると見られますが、
とにかくドラムやパーカッションに強い特徴があります。

引きずるように重いリズムに、ノイジーなギター、
工場の中で重々しい機械音を聴き続けているような
HR/HMのものとは異質なヘヴィネスに満ちています。

90年代の音楽を聴いてる人がSwansを耳にしたときに
真っ先に思い浮かんでくるのがMelvinsだと思います。

Melvinsの引きずるような重さのルーツはここなのでしょう。
Black Flag meets Swansが彼らの基本と言ってよさそうです。

またMelvinsだけでなく、スラッジのルーツの一つとも言えます。

一方でThe Jesus Lizardなどのノイズロックへの影響も見えます。
The Jesus Lizardが時に見せた重いサウンドにも繋がってますね。

どう切り取ってもヒットするような要素はないですし、
大衆性と呼べるようなものはほぼ見当たりませんが、
この重くてノイジーなサウンドはヘヴィなロック好きなら
ドップリとハマりこんでしまう力を強く秘めていますね。

◎Swans "Filth" (1983-1st)
そんなSwansの1stですが、この時点で彼らの特徴である
工場の中の重い機械音のようなスタイルが確立されています。

1曲目の"Stay Here"からその重々しさに圧倒されます。
他にもヘヴィでノイジーな路線の曲が多くつまっています。

ただ一方でポストパンクからの流れも明確に見えてきます。
特に"Big Strong Boss"などはKilling Jokeぽくもありますし。

それにしてもとにかく実験性に特化したような作品で、
当時のNYのNo Waveシーンならではという感じがします。

◎Swans "Cop" (1984-2nd)
とにかく重い、その一言に尽きるアルバムと言えます。

1stと比べると工場の中にいるような感覚はやや薄れて、
ギターもノイジーであることよりも重さがより強調され、
うなるヴォーカルと合わせて這い回るような重さを見せます。

1stは明らかにポストパンクの流れにあったのですが、
ここまで来るとその枠すら超えたような感覚になります。

Melvins好きの人ならほぼ確実に気に入るサウンドでしょうね。
またメタル好きの人なら1stよりも受け入れやすいと思います。

もっともメロディアスな要素などはかけらもないですが。

アルバムとしての完成度の高さは1stと甲乙つけ難く、
できることなら2枚合わせて聴いてもらいたいですね。

◎Swans "Young God" (1984-2ndEP)
4曲入りのEPで、現在は"Cop"と合わせて1枚になっています。

どちらかといえば1stより2ndに近い作風ではあるけども、
2ndがヘヴィネス重視なのに対してこちらは重さよりも
薄ら寒さを感じるダークな質感が強いのが特徴と言えます。

Swans流のゴシックという解釈をされることもあるそうです。

作品のインパクトとしては1stや2ndにはやや劣りますが、
彼らの持つ特徴はこのEPでもちゃんと感じられますね。

[今回のYoutube]
今回はSwansのみなので、YoutubeももちろんSwansです。

1stの曲にするか2ndの曲にするか少し迷いましたが、
ここはズッシリと重い2ndの"Half Life"にしました。

1stが工場の中で機械音を聴き続けているような感覚とするなら、
こちらは火山の奥深くの溶岩の流れる洞窟のような感覚があります。

案外そういう場面を連想しながらこの曲を聴いてみると、
思った以上にすんなりと聴けたりするかもしれません。

聴く者を地底深くにまで引きずり込むような重さ、
これこそがSwansの2ndの醍醐味と言っていいでしょう。

Swans "Half Life" (1984)
[Post-Punk / No Wave / Sludge Metal / Industrial / Noise Rock]

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今日の一枚 (2013 6/22~7/4)

今回は急に90年代のバンドがメインになっています。
ただ、ここでもサイケつながりのバンドがやや多いですが。

6/27
Counting Crows "August and Everything After" (1993-1st)
[American Trad Rock / Alternative Rock / College Rock]

ポストR.E.M.みたいに語られることもあるオルタナバンドの1stです。
このバンドについてはこれまでも何度か言及はしてるのですが。

それにしても北米での人気に対して日本での知名度はかなり低いです。
この1stはアメリカで700万枚、カナダでもプラチナムを7回獲得しています。

知名度が低い最大の理由はその立ち位置の微妙さなのでしょうね。

90年代オルタナを代表するバンドの一つではあるのですが、
グランジとは違うし実験性を打ち出すタイプではないし、
The Goo Goo Dollsあたりと近くはあるけどもっと地味で、
ルーツ志向だけど90年代らしさのある不思議なサウンドです。

2ndになるともう少しわかりやすい躍動感も出してきますが、
この作品はフォークやアメリカーナなどの影響を見せつつ、
全体的に静かでかつひどく寂しげなムードを漂わせます。

1曲目の"Round Here"から3曲目の"Mr. Jones"までが特に秀逸で、
ただ4曲目と5曲目の地味さに少しなじめないときもありましたが、
今ではその地味さも含めて楽しむことができる作品になってます。

The Goo Goo Dolls、Live、Gin Blossoms、Toad the Wet Sprocketなど、
ややしっとりした90年代バンドが好きな人がさらに深いサウンドを
求めるときに手を出してみてほしいバンドという感じがします。

7/1
Talk Show S/T (1997-1st)
Flowerhead "The People's Fuzz" (1995-2nd)
[Neo-Psychedelia / Grunge]

サイケポップぽいグランジが聴きたかったので連続で聴きました。

◎Talk Show S/T (1997-1st)
Talk ShowはStone Temple Pilotsのメンバーが
スコット・ウェイランドを外して組んだバンドですね。

全くと言っていいほど売れなかったのですぐ消えましたが、
サイケ寄りのグランジとしてはなかなか良質の仕上がりです。

STPからスコットの持つ主張や陰影が消えたことによって、
より明度の高い温かみのあるサウンドになっています。

もっともその陰がないのが物足りないとも言われますが、
逆にそれがこの作品の個性にもなっているのですよね。

「グランジ=暗い」という図式だけで見てしまうと、
このアルバムは評価されにくいのかもしれませんが。

◎Flowerhead "The People's Fuzz" (1995-2nd)
デイヴ・グロールが気に入っていたサイケ寄りのグランジバンドです。

1stではもっと粘度が高いサウンドを鳴らしていましたが、
2ndではより透明感のあるサイケ系グランジになっています。

どうも1stに比べると注目される機会が少ないですが、
Talk Showが好きならこれもかなりいけると思います。

・・・って、Talk Show自体あまり人気がないのですが;

こういった明度が高くて透明感のある作品もいいのですけどね(´・ω・)

7/2
Tripping Daisy "I Am an Elastic Firecracker" (1995-2nd)
Tripping Daisy "Jesus Hits Like the Atom Bomb" (1998-3rd)
[Neo-Psychedelia / Grunge]

さらに続けてサイケポップ寄りのグランジバンドです。

◎Tripping Daisy "I Am an Elastic Firecracker" (1995-2nd)
2ndは彼らのヒット作で、カナダでプラチナムを記録しました。

サイケポップ寄りという点ではTalk Showなどと同様ですが、
サイケらしい浮遊感やドロドロとした感覚はかなり希薄です。

Pixiesの影響を受けたパンキッシュな躍動感を前面に立て、
そこにサイケポップの透明感を流し込んだ感じですね。

そのためサイケとしての面白味はやや弱くもあります。

ただ楽曲の質は総じて高く、アルバムとしての完成度は高いです。
ちょっとポップすぎると思われる面もあるかもしれませんが。

◎Tripping Daisy "Jesus Hits Like the Atom Bomb" (1998-3rd)
そんな彼らの3rdですが、2ndまでの音楽性を維持しながら
2ndでやや薄かったサイケデリアを大幅に高めています。

透明感と深みのあるサイケデリアとパンキッシュな躍動感、
実験性がありながらもポップな感覚もちゃんと残っていて、
アルバムのクオリティとしては2nd以上のものを見せます。

なので、こちらはポップ感のあるグランジとしてだけでなく、
90年代におけるネオサイケとしても十分に楽しめますね。

[今回のYoutube]
今回のYoutubeはCounting Crowsの曲を選びました。

1stアルバムの最大の代表曲である"Mr. Jones"にするか、
オープニングを飾る"Round Here"にするか迷いましたが、
今回はあえて"Round Here"のほうを選ぶことにしました。

ものすごく静かな始まりから徐々に熱が高まっていく、
その展開はアルバムの最初を飾るにふさわしいのですが、
そこに描かれているストーリーはひどく暗いのですよね。

恋人を自殺か何かで失ったと見られる男性が主人公で、
出会ってからここに至るまでの話などが書かれています。

"Round Here"のroundは前置詞ではなく動詞のように取れます。
この彼はそこから抜け出せず同じ場所を回り続けてるという感じで。

また単にパーソナルな視点で書かれた物語というよりは、
もう少し社会的な観点から書いた話という感じもします。

こういったシリアスなテーマは非常に90年代らしいですね。

曲の最後のほうで"You catch me if I'm fallin'"という、
おそらく彼女が過去に彼に言った言葉を思い出して、
落ちていく彼女(の幻影)を支えに行こうとするシーンが
このビデオの一番のハイライトと言えるかもしれません。

Counting Crows "Round Here" (1993)
[American Trad Rock / Alternative Rock / College Rock]

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今日の一枚 (2013 6/8~6/21)

今回はXTCのアルバムをメインに紹介しています。

6/12
XTC "25 O'Clock" (1985-EP)
XTC "Psonic Psunspot" (1987-9th)
[Neo-Psychedelia / Psychedelic Rock]

XTCがThe Dukes of Stratosphearという変名で出した作品です。

◎"25 O'Clock" (1985-EP)
もともとはちょっとしたジョーク作品的なもので、
60年代サイケへのオマージュがつまっています。

いかにもThe Electric Prunesな"25 O'Clock"に始まり、
その後も初期のPink FloydやIron Butterfly、
The Idle Raceなどを連想させる曲が続いていきます。

サイケポップ的な曲よりはややダークな曲が多いですね。

ヘヴィなサウンドとファンタジックな表情の両方を見せる
"Your Gold Dress"などはなかなか面白いアプローチです。

◎"Psonic Psunspot" (1987-9th)
ダークな質感の曲が多かった"25 O'Clock"に対して、
こちらはサイケポップ寄りの曲が多くなっています。

The Holliesの"Evolution"の曲っぽい"Vanishing Girl"、
The Moveの"Blackberry Way"そのものな"Collideascope"、
The Kinks+The Beatlesな"You're a Good Man~"、
The Byrdsを連想させるような"You're My Drug"、
サイケ期The Beatlesらしい"Brainiac's Daughter"など、
元ネタがチラチラと顔を見せてくるのが面白いです。

そしてアルバムの最後はいかにもThe Beach Boysな
"Pale and Precious"で幕を閉じるという形です。

60年代後期のThe Beach Boysのサウンドを軸にしつつ、
途中で"California Girls"のようなムードになって、
そこから"Good Vibrations"のようなテルミンが入り、
またサイケ期The Beach Boysに戻るという流れです。

The Beach Boys好きなら思わずにやける曲ですね。

XTCが好きな人はもちろんサイケ好きにもオススメな
遊び心満載のネオサイケアルバムとなっています。

6/21
XTC "White Music" (1978.1-1st)
[Post-Punk / New Wave / Punk]

ポップさを持ったオルタナバンドの先駆者でもある彼らの1stです。

後に少しずつポップな質感を強めていく彼らではありますが、
ここにあるのはちょっとポップでひたすらハチャメチャで
おふざけ感覚に満ちたパンク/ニューウェイブサウンドです。

The Carsほど大衆性のあるサウンドを意識するわけでもなく、
他のポストパンクバンドみたいに内省的になるわけでもなく、
ニューウェイブバンドみたいにシンセを多用するわけでもなく、
パンクバンドのように攻撃性を前面に押し出すわけでもない、
だけどパンクの直線性とポストパンクの実験性が共存しています。

このあたりのサウンドはOingo Boingoとの共通性も感じますね。

直線的で遊び心のある"Radios in Motion"から始まり、
ひねくれたポップ感覚を見せる"This Is Pop?"、
ボブ・ディランの"All Along the Watchtower"のカバー、
他にも彼ららしいパンキッシュでひねりのある
"Statue of Libety"、"New Town Animal in a ~"など、
非常に楽曲の充実度の高いアルバムとなっています。

また、現在のバージョンでは多くのボートラが収録され、
"Science Friction"などの初期のシングルも聴けます。

後の彼らと比べれば「XTCらしさ」は弱いかもしれませんが、
ポストパンクの一つの形として実に面白い作品と言えます。

普通にパンクが好きな人にも十分にオススメできますね。
異形ながらもパンクと呼びうる範囲にあるサウンドですし。

[今回のYoutube]
今回はXTCの1stから"Science Friction"を選びました。

1stの最大の代表曲は"This Is Pop?"ではありますが、
この作品の持つパンキッシュな直線性がよく出ている
ということでこの"Science Friction"にしました。

パンキッシュなんだけど普通のパンクとは違う、
このバランス感覚がこの作品の大きな持ち味ですね。

XTC "Science Friction" (1977) [Post-Punk / New Wave / Punk]

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